ドーシャのバランスをとるためのアプローチ
ヴァータ
ヴァータ体質の人は、ヴァータのバランスを崩すことが多いので、以下のことに気をつけましょう。
<ドーシャを悪化させる要因>
夜更かし、睡眠不足、恐れ、悲しみ、心配、不安、怒り、精神的・肉体的疲労、旅行、緊張、自然な欲求の抑制、不規則な絶食、乾燥、渋い・苦い食べ物、極端な体重の減少
<バランスをとるアプローチの仕方>
1.心身の休息を充分にとり、規則的な生活(食事や睡眠)を心掛けます。
2.食事は温かいものや、油をある程度含んでいる消化のよい食物をとります。
3.シャワーだけで済まさずに入浴を励行し、身体を温かく保ちます。
4.雨や雪で身体を冷やしたり、風が当たらないようにします。
5.マッサージ、とくにごま油によるチャクラやマルマのオイルマッサージを励行して触覚を楽しみます。
6.積極的に香りや音楽でリラックスします。
7.心配しがちな心を楽しいことで和らげるようにします。
8.アルコール、カフェイン、タバコなど刺激物は控えます。
ピッタ
ピッタ体質の人は、ピッタのバランスを崩すことが多いので、以下のことに気をつけましょう。
<ドーシャを悪化させる要因>
過度の活動、話し過ぎ、考え過ぎ、過度な日光浴による熱の吸収、炎症、怒り、嫌悪、嫉妬、激情、不規則な絶食、熱いもの、刺激、酸っぱい・塩辛い・辛い食べ物、アルコール、タバコ
<バランスをとるアプローチの仕方>
1.休息を充分にとり、日中の特に暑い時間の活動は控えます。
2.冷たく消化のよい、水分が多く甘い液状の食べ物(スイカやメロンなど)をとるようにします。ただし、氷で冷やしたものは控えます。
3.アルコール、カフェイン、タバコなど刺激物は控えます。
4.水泳などで、熱い身体を冷やします。
5.闘争的な事柄(戦争、ホラー映画を観ることや討論、競技)を避け穏やかなことに触れます。
6.満月を鑑賞したり、野山の自然に触れるなど視覚を楽しませます。
7.寝るときは室温を20度以上にせず、熱いお風呂に長く入らないようにします。
8.誰にも邪魔されない時間を持ち、瞑想を行います。
カパ
カパ体質の人は、カパのバランスを崩すことが多いので、以下のことに気をつけましょう。
<ドーシャを悪化させる要因>
過度な休息や睡眠、過度な昼寝、運動不足、過食、たっぷりとした脂っこい・冷たい・甘い・酸っぱい・塩辛い・ねっとり・ねばねばした食べ物
<バランスをとるアプローチの仕方>
1.朝寝坊や昼寝をしないで、日中は活動的になるように心掛けます。
2.食事は冷たいものや油っぽいものを避け、とくに食べ過ぎは注意です。
3.スパイシーで温かい食べ物、リンゴ、加熱していない蜂蜜がオススメです。
4.夕食を軽めにして、早々に終えます。
5.朝食も軽くするか抜いて、朝は熱めのシャワーか入浴をします。
6.朝日を眺めながら散歩をしたり、軽い運動をするようにします。
7.洗髪後はよく乾燥させます。できるだけ、朝の洗髪をすすめます。
8.シャワーですませず入浴を心掛け、身体を冷やさないようにします。
9.香りを楽しみます。とくに朝は刺激性のアロマ(ローズマリーやユーカリなど)を部屋に満たします。
どの体質の人でも、”アーユルヴェーダのチャクラ”や”マルマへのオイルマッサージ”や”シローダーラ”は、ドーシャのバランスをもたらすのに最も簡単で効果的な方法になります。特にヘッドマッサージや手、足へのマッサージ、額へのシローダーラは、簡単にどこでもできますので推奨できます。